こんにちは!教習指導員さいまんがお送りします「お金の教習所」です。
今回は【家計簿をつける意味】についてお話します。
家計簿って、なんのためにつけるの?
節約?支出の管理?
もちろんそれも正解です。でも、実はそれだけじゃありません。
家計簿の一番の目的は…
今より“資産が増えているか”を確認すること
- 「去年より貯金は増えたかな?」
- 「5年前と比べて家計はどう変わった?」
こんな問いに数字で答えられる状態をつくることが、家計簿の本当の価値です。
家計簿は「支出の記録」じゃない。「暮らしの前進」を見える化するツール
家計簿は、「今月いくら使ったか」だけを見るためのものではありません。
本当に見るべきなのは、自分の暮らしがちゃんと前進しているかどうかです。
つまり、家計簿=未来の安心を見える化するツールなんです。
家計簿で見えてくる3つの支出タイプとは?
家計簿をつけていくと、支出には大きく分けて3つのタイプがあることが見えてきます。
支出タイプ | 内容 | 例 |
---|---|---|
固定費 | 毎月決まって出ていくお金 | 家賃、通信費、保険料など |
変動費 | 月ごとに金額が変わる支出 | 食費、外食、日用品など |
不定期支出 | 年に数回だけ発生する支出 | 車検、冠婚葬祭、旅行など |
この中で、特に見落とされがちなのが「不定期支出」です。
不定期支出こそが、家計の落とし穴
毎月の家計はうまく回っているつもりでも…
- 車検や自動車保険
- 冠婚葬祭やお祝いごと
- 家電の買い替え
- 子どもの進学準備
- 年1回の家族旅行
こうした不定期に発生する大きな支出が、貯金を一気に吹き飛ばしてしまうことも。
「ちゃんとやりくりしてたのに、ボーナスが一瞬で消えた…」
こんな経験、ありませんか?
不定期支出に備えるのが、安定した家計のカギ
このタイプの支出も“なかったこと”にせず、年間の見積もりを立てて、月々積み立てておくのがポイントです。
▼月額積立の一例:
- 車検費用(10万円) → 毎月8,000円積み立て
- 冠婚葬祭・お祝い(6万円) → 毎月5,000円積み立て
これだけでも「急な出費→赤字」のリスクがグッと減ります。
家計管理は人それぞれ。だからこそ「自分なりの見える化」が大切
家族構成、暮らし方、価値観、住む場所…
家計はまさに「十人十色」です。
正解はひとつではありません。
でも、すべての人に共通するゴールがあります。
目指すゴールは「毎月、黒字で終えること」
月3,000円でも、5,000円でも構いません。
まずは**「貯金できる習慣」=黒字体質**を目指しましょう。
例:月5,000円の貯金でも…
- 月5,000円 × 12ヶ月 × 10年 = 60万円!
ここに投資や副業収入が加われば、将来の選択肢はぐっと広がります。
家計簿をつけることは、未来の安心を積み立てること

「今月は黒字だったな」と思っていても、
5年後・10年後をイメージできている人は意外と少ないものです。
でも、家計簿があれば、
- どんな支出が多いか
- どれくらいなら貯金できるか
- このままのペースで将来どうなりそうか
こうした未来が“数字”で見えるようになります。
【まとめ】家計簿は「いま」と「未来」をつなぐツール
今回のポイントをまとめます。
✅ 家計簿は「暮らしが前進しているか」を見える化するもの
✅ 固定費・変動費・不定期支出を把握して、バランスの良い家計管理を
✅ 完璧じゃなくてもいい。黒字を少しずつ積み上げるのが大切
✅ 将来の安心を数字で描けるようにするのが家計簿の真の価値
まずは今日から、気軽に始めてみよう
完璧を目指す必要はありません。
- 「今月、いくら残ったかな?」
- 「来月は何にお金がかかりそう?」
この2つを意識するだけでも、家計管理の第一歩です。
ノートでもアプリでも、自分に合った方法で始めてみましょう。
未来の自分が、「あの時、始めてよかった」と思えるように。
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